璃子


少年の気配に気付いたのか、セーラ服の少女は振り向く。


白い。不健康にも見えるほど白い肌に大きな瞳が少年の姿を捉え、ふわりと揺れる。



「支倉くん」


風に乗って、彼女の声が届いた。
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