まーぶる
彼女は、次々と
沢山の魚を見ている。

『流星君』

名前を呼ばれた。

彼女のもとへ
行った。

『これ、キレイですね。』

『あっうんキレイだね。』

僕は彼女が【キレイ】と
言う魚よりも。
何百倍もキレイな物を
知っている。

水槽の青い水で
ほのかに照らされる、
彼女の顔。

周りには誰もいない。


僕の体は、反射的に
彼女の前に行くと。

彼女の前髪を
かきあげて、
おでこにそっと



キスをした。
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