君と出会えたあの夏
でも肯定もしてないよね?

大丈夫だよね?

すぐには消えてしまわないよね?

悠「ごめん…
  もう帰って…」


美「…っ!」

初めて言われた。

拒絶の言葉。

悠「バイバイ。」


悠真は茂みの中に
入っていってしまった。

美「バイバイ…っ」

勇気を出していった別れの言葉。

声は震えていなかったかな。

涙が止まらなかった。


次々零れてくる。


私はその場から走って
逃げるようにして帰った。




だから気がつかなかった。

悠真がこうつぶやいていたことを

悠「ごめん…
  ありがとう…
 

  好きだったよ…」

このつぶやきを聞いていたら
何かが変わっていたかな?


ねぇ…
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