君と出会えたあの夏
悠「あぁ。
  うんとね、幽霊何て
  得体の知れない
  もの?になってから
  凄い不安だった。」


今も不安だけどね…と呟き

照れくさそうに頬を掻いた。



美「……うん。」


それしか言えなかった。


うまい言葉が出てこなかった。


悠真にかけるうまい言葉が。




悠「生きてた頃の
  家に行っても家族の
  悲しい顔しか見れなくて、
  泣かないでって言いたくても
  伝わらなくて、
  家族に俺は見えないみたいで。
  葬式の時も
  家族の泣き顔見ながら俺は、
  (ありがとう。
  産んでくれてありがとう。
  育ててくれてありがとう。
  今まで愛してくれてありがとう!)
  としか言えなかったんだ。」


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