【短編】NOTキスキッス
NOTキス★、4
「や…普通に無理でしょ。」
陽一の目から少しそらし、近くにあった時計台の方に目をやる。
「どして…?」
かなり不思議そうに、あたしに問いかける陽一。
「だ…だって……間接キスでも嫌がるあたしがさ、無理に決まってんじゃん。」
段々と顔が熱くなってくる…
「でもさー…俺からしようとした時、平手打ちしちゃったのは何処の誰かなー?^^」
痛いところをついてくる…
「ぅ……そりゃー、あたしだけど…」
「でしょ?^^んじゃー…美羽からだね。もう、平手打ちされるのはこりごりだしー…」
"はぁー"と溜め息をつきながら、見せつけるかのように自分の頬をさする陽一。