【短編】NOTキスキッス
「いって!!!まぢ、お前力強すぎだっつーの!!!」
怒った…?
そらー…いくら友達でも、平手打ちはキレるか。
「…ぅ。……ごめん。」
あたしは、陽一に背を向けて小さな声で謝った。
「やっぱ阿呆だな…お前は。」
背中からギュッと抱きしめてくる陽一。
…は!!!?
「ちょ、離れろや!!!馬鹿陽一!!!」
ジタバタ暴れ、陽一の腕を振り払おうとするが…
さすがに、男子の力には勝てない。
結果的に、陽一の腕の中。
「…^^美羽はいつもそーやって強がってるけどさ、実際は傷ついたり、恥ずかしがったりしてんだろ?」
クスクス笑いながら言ってるけど、陽一の言ってることは全て図星。