神様修行はじめます! 其の二
・・・何を?

何を理解していないって言うの?


なんでそんな、冷たい目であたしを見るの?


「常に命の危機にさらされる。それはつまり・・・」


・・・つまり?


「君がこの世界において、まったくの『役立たず』だという事だ」



心臓が、ばくん!と鳴った。

さっきとは全然違う痛み。

誰かに殴りつけられたような痛みだった。


役立たず?

役立たず? 役立たず? 役立たず?


あたしは彼を凝視する。

言葉の衝撃に、ただ呆然と立ち尽くす。


・・・・・なんで?


なんでそんな事、言われなきゃならないの!?



「ひどいよ門川君!」

「単純に事実を言ったまでだ」

「あたしが、どんな思いでここまで・・・!」

「思いも努力も無意味だ。この世界では結果が全てだ」

「・・・・・っ」

「君は、どんな結果を出した?」

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