神様修行はじめます! 其の二
確かに、あたしは・・・。


守る守ると言いながら、彼をまったく守れなかった。


守るどころか、その彼自身に助けられた。


完全に、体力も気力も失せてしまっている彼に。



皆が弱っているはずの状況で・・・

あたしだけが、気を失った。

そして絹糸に無理をさせてしまった。



祠の時も・・・

あたしは途中で投げ出そうとした。


説得されなかったら、絹糸に責任を押し付けていた。



怪鳥と戦った時だって

あたし一人だったら、あのお札を捨ててしまっていたはずだ。


あたしはこの世界の全てに無知だから。



しま子が怨霊に襲われた時も

何ひとつできなかった。


主さんが来なければ、あの時戦えるのはあたしだけだったのに。

何ひとつできなかった・・・。



ひとつ、またひとつ・・・。


思い返せば、いくらでも出て来る。

あたし自身の中途半端さ。

情けなさが。


あたしの勢いは急速に萎んでしまった。


歴然とした事実を前にして、何も言い返せない・・・。

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