神様修行はじめます! 其の二
「君にその覚悟があるのか? ふらふら舞い戻り、『皆で協力』などと気の抜けた事を言う君に」
彼の声は、ますます冷たさが増していった。
あたしはもう、彼を見ることができなかった。
穴があったら入りたかった。
彼の目の前に立っている事が、たまらなく恥ずかしかった。
小さくなって小さくなって・・・
消えてしまいたかった。
どうして
どうしてこんな事に?
ただ必死だったのに。
彼に会いたくて。
彼の側にいたくて。
彼を救いたくて。
彼を守りたくて。
それは・・・あたしが望んだ事だから。
あたし自身が望み、選んだ事だから。
彼の側にいると決意した。
彼を守ると誓った。
そうだ。
なにがあろうと、決して譲れないあたしの望み。
これはあたし自身の誓いだ。