神様修行はじめます! 其の二
止まらぬ想い
残酷で。

「は・・・」


あまりにも残酷すぎて・・・。

「ははは・・・」


笑ってしまった。


人間って、極限状態になると、笑うんだ。

初めて知った。


お腹から笑いが込み上げて、止まらない。

ひきつけの発作みたいに。


「あはははは・・・」


あたしは笑い続けた。

無表情な彼の冷たい視線を身に受けながら。


だって笑うしかない。


こんなにミジメで情けなかったら、笑うしかない。


せめて自分で自分を笑いモノにするしかない。


同情なんかされでもしたら

もう、もう・・・・・・。


「永久・・・」


絹糸の声が聞こえた。

あたしの体はビクリと震え、やっと笑いが収まった。

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