神様修行はじめます! 其の二
ほんのりと空が明るくなってきた。
濃紺の空が、優しい藍色に生まれ変わっていく。
空を舞う淡い光も、いつの間にか消え去っていた。
そうだ。
逃げるあたし達の上にも朝日は差す。
だからきっと大丈夫。
彼は大丈夫。
彼が無事でいてくれるなら
それだけで、あたしはもう・・・
すすり上げて泣きながら、あたしは急いだ。
まっすぐ、懸命に前を向きながら。
彼の婚約者の元へ彼を届けるために。
それが彼のためになる事だから。
一刻も早く、早く。
いつまでもいつまでも枯れない涙。
お願い、早く止まって。
もう朝日が昇る。
見られてしまう。見られたくないの。
彼の婚約者にも、誰にも・・・。
昇る朝日に照らされながら、あたし達は急ぎ足で逃げ続けた・・・。
濃紺の空が、優しい藍色に生まれ変わっていく。
空を舞う淡い光も、いつの間にか消え去っていた。
そうだ。
逃げるあたし達の上にも朝日は差す。
だからきっと大丈夫。
彼は大丈夫。
彼が無事でいてくれるなら
それだけで、あたしはもう・・・
すすり上げて泣きながら、あたしは急いだ。
まっすぐ、懸命に前を向きながら。
彼の婚約者の元へ彼を届けるために。
それが彼のためになる事だから。
一刻も早く、早く。
いつまでもいつまでも枯れない涙。
お願い、早く止まって。
もう朝日が昇る。
見られてしまう。見られたくないの。
彼の婚約者にも、誰にも・・・。
昇る朝日に照らされながら、あたし達は急ぎ足で逃げ続けた・・・。