神様修行はじめます! 其の二
彼の婚約者
遠縁の敷地内に到着した時には、もうすっかり日が昇ってしまっていた。
歩き通しで、足がジンジン痛む。
ふくらはぎが棒みたいにパンパンだ。
心底疲れた・・・。
門川君は、あれから一度も目を覚まさなかった。
明るい陽射しの下で、改めて彼の顔を見る。
すっかり青ざめてしまってる。
青い、というよりも紙のように白い。
ぐったりした全身から、完全に力が抜けてしまっている。
どんどん悪化してる気がする。
彼の様子を確認するたび、あたしの焦りは大きくなった。
不安が膨らんでしょうがない。
「ここまで来ればもう大丈夫じゃ」
「着いたのっ?」
やっと着いた! これで彼を治療できる!
あ、でも・・・。
あたしは歩きながら、こっそり周囲を伺う。
遠縁だからって、絹糸は信頼してるみたいだけど・・・。
念のため、用心したほうがいい。
警戒しながら見渡すあたしの目に映った光景は・・・
絵に描いたような、呆れるほどに見事な田園風景だった。
歩き通しで、足がジンジン痛む。
ふくらはぎが棒みたいにパンパンだ。
心底疲れた・・・。
門川君は、あれから一度も目を覚まさなかった。
明るい陽射しの下で、改めて彼の顔を見る。
すっかり青ざめてしまってる。
青い、というよりも紙のように白い。
ぐったりした全身から、完全に力が抜けてしまっている。
どんどん悪化してる気がする。
彼の様子を確認するたび、あたしの焦りは大きくなった。
不安が膨らんでしょうがない。
「ここまで来ればもう大丈夫じゃ」
「着いたのっ?」
やっと着いた! これで彼を治療できる!
あ、でも・・・。
あたしは歩きながら、こっそり周囲を伺う。
遠縁だからって、絹糸は信頼してるみたいだけど・・・。
念のため、用心したほうがいい。
警戒しながら見渡すあたしの目に映った光景は・・・
絵に描いたような、呆れるほどに見事な田園風景だった。