神様修行はじめます! 其の二
「あまない?」

「この小娘が、天内最後の末裔じゃよ」

「まぁ・・・そうですの」


婚約者さんはカサを閉じ、ドレスをつまんで腰をかがめた。


「ジュエルと申します。どうぞよろしく」

「・・・・・ジュエル?」

「そうですわ」

「・・・・・じゅえる?」

「だから、そうですわ」

「・・・ごんだわら じゅえる?」

「何か文句がありますのっ!!?」


顔を真っ赤にして、食って掛かってくる婚約者さん。


そう、この人が婚約者さんなんだ・・・。

なんか、想像と違いすぎて・・・。


いや、元々、想像なんてできてなかったけど。


それにしたって、まさか『コレ』が来るとは思ってもいなかったというか・・・。


予想の範疇外の攻撃で、大ダメージだ。

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