神様修行はじめます! 其の二
あぁ、そういえばそうだよね。

名付ける者は、名付けられた者を支配する。

支配って言葉は良くないけど。


立場が上なのは、まぁ、事実だよね。


「だから絹糸様は、あれほど名付けを嫌がるのです」


・・・そういえば。

門川の沼の主さん。

名前を呼ばれるのを嫌がってた。


あれはそういう事だったのかぁ。


「絹糸は、自分の子どもが誰かに支配されるのを、嫌がっているんですね?」


セバスチャンさんは、うなづいた。


「無理もございません。我が子を人質に捕られたうえ、支配までされては・・・」



はあぁ―――っ!!?

人質ぃぃ―――!!?


「ちょっと待って何それ何っ!?」


あたしはセバスチャンさんに、にじり寄った!

どーゆー事よ! それっ!!

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