神様修行はじめます! 其の二
「門川君の気持ちはよく分かるけど、現実を見ないと・・・」


「君、ちょっと黙ってくれないか」


「・・・・・え?」


「ベラベラと、うっとうしいと言っているんだよ」


「・・・・・」


「君の意見など誰も求めていないよ」


ズキン・・・・・!


また、冷たい言葉の刃だ。

彼は次々と突き刺さしてくる。容赦無く。


胸が、凍りつきそう。

突き刺された場所から、血が流れていく・・・。


「しょせん、実情を知らない部外者のくせに、知った風な口を利かないでくれ」


門川君は、イライラとした態度を隠そうともしない。


「君の態度は、非常に不愉快だ」

「待って門川君っ!」


あたしの事が嫌いなら、それでもいい!

でもお願いだから聞いて!


このまま・・・このまま放っておいちゃ絶対にダメだよ!


心から血を流しながらも、あたしは必死だった。

必死で訴え続けた。


どんなに傷つけられようとも・・・

彼を守るために・・・!

< 170 / 654 >

この作品をシェア

pagetop