神様修行はじめます! 其の二
あたしは・・・黙った。

そのまましばらく何も言わなかった。

そして、じっと見つめた。


しま子を、花束を。

絹糸を、子猫ちゃんを。


そして門川君の、あたしへの冷酷な耐え切れない仕打ちを。


戻る道

残る道

行きたい道を。


じっとじっと見つめ続けて、ずっと沈黙していた。

しま子も絹糸も、何も言わずに黙っていた。



夜空の下で、長い時間が過ぎた。


現世のようなネオンなんて、ひとつもない空間。


家々の明かりだけが、闇の中で揺らめいている世界。


言葉も動きも何も無い時間。


ただ、緩やかな風だけが時折、通り過ぎて前髪を揺らす。


そのまま、どれほどの沈黙の時間が過ぎたか・・・


「・・・・・もうやーめた」

「・・・うむ?」

「もうやーめたっ」

「何をじゃ?」

「やめたやめたやめたぁーっ!」


大きな声で、「やめたやめた」を連発した。

両腕をビーンッと真上に上げて、背伸びをする。


そして・・・

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