神様修行はじめます! 其の二
あの時、受け取らずに後悔した花束。

今度は受け取ろう。しっかりと。

同じ過ちを繰り返さないように。


そして・・・


あの時あたしが受けた後悔と苦しみを、彼が受けないために。


あたしは、ここに残る事を決意しよう。


「次に爆発しちゃうまでの、短い期間かもしんないけどねー」

「・・・・・・・」

「あははは」


笑うあたしを絹糸は見上げていた。

そして絹糸も、ふふっと笑った。


「まぁ権田原一族も、気は良い連中じゃが頼りないでのぉ」

「あ、それは言えてる」


だいたいさー。

いくら親切だっていっても、こんな時にドンチャン騒ぎなんてする?

ありえないでしょ普通。


「長く政権から離れすぎて、少々平和ボケしとるようじゃの」

「だよねぇ」

「あの連中に永久をまかせるのは、どうにも心配じゃからのぉ」

「うんうん」

「手間がかかって、かなわぬわ」


溜め息をつく絹糸を見て、あたしはまた声を上げて笑った。

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