神様修行はじめます! 其の二
わらわらと、みんな庵に向かって走り出した。


そして庵の入り口でこっちを振り向き、ぴょんぴょん飛び跳ねている。


・・・来いって言ってるの?


あたし達は顔を見合わせ、とにかく入り口まで戻った。


小人さん達が扉の前にズラリと並んだ。

そして一斉に扉を叩き出す。



とん、とん、とん・・・

とん、ととん、とん、とととん・・・



まるで何かの楽曲のような、一定のリズムだった。

不思議なリズム。


聞いていると引き込まれるような、めまいを覚えるような・・・。

耳の奥に、こだまの様に響いて残る。


「・・・なるほどのぉ」

「なに? 絹糸」

「こやつらは掃除のために、屋敷中の全ての扉を開ける権限を持っておるのじゃよ」

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