神様修行はじめます! 其の二
あ・・・それじゃあ!


「うむ。不審に思われる事なく、中に入れる」


・・・やった!

小人さん達、えらいっ!!


やがて入り口の扉が、音も無くスゥっと開いた。


開いたっ! 開いたよ!


小人さん達がにこにこ笑いながら、ぴょんぴょん跳ねる。


すっごく自慢そうな姿と笑顔。


門川君が、しゃがみ込んで小人さん達に話しかけた。


「この中で兄上をお見かけした事はあるか?」

「・・・・・・・」


みんなお互いに顔を見合わせて、首をプルプルと横に振る。


「おそらくこの最奥におられるはずなんだ」

「・・・・・・・」


小人さん達が、またお互いに顔を見合わせる。

そして我先にと、中に入っていった。

< 285 / 654 >

この作品をシェア

pagetop