神様修行はじめます! 其の二
門川君は、しばらく障子越しの動く影を眺めていた。


そして小人さん達に視線を移す。


「帰りも案内して欲しい。待っていてくれるか?」

「~~~~~!!」


ピョンピョン元気に飛び跳ねる小人さん達を見て、優しく微笑んだ。


でもすぐに顔を引き締める。


やがて意を決したように部屋に向かって、歩き出した。


あたしも慌てて後を着いていこうとして、気がついた。

あ、そうだ。これ。


「ね、小人さん。お願いがあるんだけど」


背負っていたお弁当を下ろす。


「仲間が作ってくれた大事なお弁当なの。預かっててくれる?」

「・・・・・・・」


それぞれ顔を見合わせ、みんな両手を頭上に上げた。


たくさん並んだ小さな手の平の上に、お弁当を乗せた。


「ありがと。よかったら食べてね」


にこにこと並んだ、たくさんの笑顔。


・・・ありがとう、みんな。ほんとにありがとうね。

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