神様修行はじめます! 其の二
「うがあぁっ!」

しま子も叫んで飛び出した。

門川君の腕をつかんで引き、彼の体を包むように抱え込む。


シュッと風を切るような鋭い音が複数、空気を鳴らした。


鮮血が、空に散った。

しま子の腕から。

「・・・しま子!?」


しま子の腕に、数本の細い刃物が突き刺さっている。

平らで、先が極細に尖った・・・

これってクナイ?


シュシュッと続けざまに風を切る音が響く。

響くと同時に、しま子の肩と首に刃物が突き刺さった。

さらに鮮血が散る。

しま子が苦痛の声を上げた。


「鬼めが・・・邪魔をするか」


女性の声が聞こえた。

・・・・・どこっ!!?


「永継の遺体の陰じゃっ!」


また風を切る音・・・!

あたしはとっさに身を避けた。

こめかみを、何本もの刃物がかすめて飛んでいった。
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