神様修行はじめます! 其の二
「これはいったいどういう事じゃ!」

「・・・・・」

「秋風とやら! 説明せいっ!」

「・・・・・」

「なぜじゃ!? なぜ永継は・・・!」


「なぜ兄上は、このようなお姿になられたっ!!?」


門川君の叫び声が響いた。

悲痛な声だった。

しま子に抱えられている彼の肩が、震えている。


激情を必死に耐えているようだった。


「なぜ・・・? それをお前が言うか?」

秋風が、門川君を蔑むような目で見た。


「なんだとっ!?」

「全てはお前が元凶なのだ。永久よ」

「・・・・・!?」

「永継様は、ずっと信じておられた・・・」



ご自分の力が目覚める日を。

門川の力を継承し、発動できる日を。

晴れて当主となられる日を。


なぜだか分かるか? 永久よ。

永継様は、いつも言っておられた。


『永久との約束をきっと果たす』と・・・。

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