神様修行はじめます! 其の二
「その毒は即効性だ。激痛と眩暈と麻痺。そのうち呼吸機能も止まるぞ」

秋風の声を聞きながら、くらりと床に倒れこんだ。


痛いっ! 痛いっ!

それに周りの全てがグルグル回転している。

あぁ、眩暈が・・・苦し・・・。


「うあぁぁ・・・痛いぃっ!!」

痛みと苦しみで、あたしは傷口を押さえながら悲鳴を上げた。


「小娘っ!?」

「うがあぁぁぁ―――――っ!!!」


絹糸の声。

怒りに狂ったしま子の絶叫が響いた。

しま子が秋風の体を床に押さえつける。

爪を振り上げ、容赦なくノドを引き裂こうとした。


フッ・・・!

秋風の頬がふくらみ、息を瞬時に吐き出した。


「があぁぁっ!!?」

しま子が両手で顔を覆い、激しくのけ反った。

顔中に細長い針が突き刺さっている。


「さすがは鬼だな。すぐには毒も効かぬか」

しま子の押さえつけから逃れた彼女は、再び門川君を狂気の宿る目でみた。


また、彼を狙うつもりだ!

門川君・・・!!
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