神様修行はじめます! 其の二
ゼエゼエと息を切らして進んだ。

汗が首筋をダラダラと流れる。

痛くて痛くて吐きそうだった。


犠牲になる人は目の前で、逃れようと必死に暴れていた。

あたしを・・・あたしが持っている刃物を・・・

例えようの無い目で睨んでいた。



ごめんなさい。

そしてさようなら・・・


あたしは、心の中で謝罪と別れを告げていた。


誰に?


秋風に?


お父さん、お母さん・・・

じー様・・・

友達、先生・・・

おじさん達、おばさん達・・・


そして、今までの自分に。

これから生きるはずだった道に。


さようなら。さようなら。

もう、二度と・・・

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