神様修行はじめます! 其の二


手の中で刃物は鈍く光り


どこまでも現実味は薄く


それでも、意識だけは冴え冴えとして・・・


あたしは、真っ白な頭で、ひたすら秋風の心臓の位置を見ていた。



本能の奥底で沸き起こる畏怖。


生命





終焉




あぁ、今、ここで・・・



そして刃物を頭上に高々と掲げた。


・・・・・。


さようなら・・・。

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