神様修行はじめます! 其の二
「永継・・・さま・・・」

秋風は・・・泣いた。

唇を震わせ、顔中をクシャクシャにして泣いた。

ひぃひぃとしゃくり上げ、子どものように泣いた。


たくさんの涙で、頬が濡れ光っていた。


「永継、さまぁ・・・・・」


ついに立っていられなくなって、崩れ落ちる。

すすり泣きながら、四つ這いになってお兄さんのミイラの元へ・・・。

そして、その腰に抱きつき、大声で泣き濡れた。


「永継様さま・・・永継さまぁ・・・」



なぜ・・・

なぜ私はあの時、あなたから離れてしまったのか。

離れるべきではなかった。


たとえあなたのご命令でも、離れてはいけなかったのに。

私だけは、決してあなたから離れてはいけなかったのに。

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