神様修行はじめます! 其の二
薄暗い部屋に、秋風の慟哭が続く。
この人は、今までずっと慟哭し続けてきたんだ。
悔やみ続けて、自分を責め続け、苦しみ続けてきた。
その間お兄さんから、きっと片時も離れずに。
生涯、苦しみ続けるのだろうか。
自分を責めて、泣き続けるのだろうか。
この部屋の中から一歩も出ずに。
そうして自分を罰し続けるのだろうか。
「永継は・・・死んだのじゃ」
絹糸が、麻痺した体を支えてやっとのことで立ち上がった。
「もう、ここにはおらぬ。それは永継ではない」
ふらふらと歩いて、すすり泣く秋風の側に近づいて行く。
「永継の遺体でしかないのじゃ」
絹糸は、お兄さんのミイラを見上げた。
しばらくの間、じっと見つめ続け・・・
そしてまた、ふらふらとこちらに向かって歩き出した。
「そのまま遺体に仕え続けるも良し。だが・・・」
絹糸は、小さくぽつりとつぶやいた。
「同じ過ちは・・・繰り返すなよ」
この人は、今までずっと慟哭し続けてきたんだ。
悔やみ続けて、自分を責め続け、苦しみ続けてきた。
その間お兄さんから、きっと片時も離れずに。
生涯、苦しみ続けるのだろうか。
自分を責めて、泣き続けるのだろうか。
この部屋の中から一歩も出ずに。
そうして自分を罰し続けるのだろうか。
「永継は・・・死んだのじゃ」
絹糸が、麻痺した体を支えてやっとのことで立ち上がった。
「もう、ここにはおらぬ。それは永継ではない」
ふらふらと歩いて、すすり泣く秋風の側に近づいて行く。
「永継の遺体でしかないのじゃ」
絹糸は、お兄さんのミイラを見上げた。
しばらくの間、じっと見つめ続け・・・
そしてまた、ふらふらとこちらに向かって歩き出した。
「そのまま遺体に仕え続けるも良し。だが・・・」
絹糸は、小さくぽつりとつぶやいた。
「同じ過ちは・・・繰り返すなよ」