神様修行はじめます! 其の二
門川君が、ついにガクンと両ヒザを地に付けた。
はぁはぁと大きく息を吐き、肩を揺らしている。
「門川君! しっかりして!」
「もうそろそろ・・・大丈夫だろう」
門川君は正座をして体勢を整えた。
「絹糸、しま子、来い」
絹糸としま子が、よろよろと近寄った。
門川君が両手で印を組み、目を閉じて集中する。
白く輝く円陣が地面に現れた。
強い光があたし達を包み込む。
『一滴の刻印、一粒の斑紋。
謀略と侵食と破壊。
癒しの水、黄金の風の流砂にて飲み込まれん。
行く先の、果て無き彼方、儚き消滅。
消え去るのみ、其は狂乱の虚しいうたかたよ・・・』
体の中を、彼の声と共に何かが走りぬける。
透き通った水。輝く風。
さぁぁっと音をたてて、一瞬で全身が満ちる。
あぁ・・・なんて綺麗なものに満たされているんだろう。
とても、とても綺麗。
余計な物なんて、なにも、何ひとつ入り込む余地なんか無い。
はぁはぁと大きく息を吐き、肩を揺らしている。
「門川君! しっかりして!」
「もうそろそろ・・・大丈夫だろう」
門川君は正座をして体勢を整えた。
「絹糸、しま子、来い」
絹糸としま子が、よろよろと近寄った。
門川君が両手で印を組み、目を閉じて集中する。
白く輝く円陣が地面に現れた。
強い光があたし達を包み込む。
『一滴の刻印、一粒の斑紋。
謀略と侵食と破壊。
癒しの水、黄金の風の流砂にて飲み込まれん。
行く先の、果て無き彼方、儚き消滅。
消え去るのみ、其は狂乱の虚しいうたかたよ・・・』
体の中を、彼の声と共に何かが走りぬける。
透き通った水。輝く風。
さぁぁっと音をたてて、一瞬で全身が満ちる。
あぁ・・・なんて綺麗なものに満たされているんだろう。
とても、とても綺麗。
余計な物なんて、なにも、何ひとつ入り込む余地なんか無い。