神様修行はじめます! 其の二
抜け道を出ると、お岩さんとセバスチャンさんが出口で待っていた。
あたし達全員の無事を、すごく喜んでくれたけれど・・・。
お兄さんの事を聞いて衝撃を受けていた。
「とにかく、皆様がご無事で何よりでございます」
「ええ、そうですわ」
気を取り直すように、二人とも明るくそう言ってくれた。
とにかく休め。
その言葉に甘えてあたし達は部屋へ向かった。
気持ちは浮かないし、急いてもいる。
でも、今すぐ何をどうこうする、といった具体策は何もない。
とりあえず休む事以外、できる事が何もない。
あたし達はそれぞれの部屋へ、無言で引き上げて行った。
あたしは畳の上にぺたんと座り込んだ。
しま子が、少し離れた場所に静かに座っている。
頭の中だけは、忙しくいろんな事が駆け巡っていた。
奥方の事。お兄さんの事。
これから攻めて来るだろう門川の事。
あたしと門川君の事。
頭には浮かぶけれど、解決策は何も無い。
ただグルグルと回転しているだけだ。
時間だけが、無意味に過ぎていく。
あたし達全員の無事を、すごく喜んでくれたけれど・・・。
お兄さんの事を聞いて衝撃を受けていた。
「とにかく、皆様がご無事で何よりでございます」
「ええ、そうですわ」
気を取り直すように、二人とも明るくそう言ってくれた。
とにかく休め。
その言葉に甘えてあたし達は部屋へ向かった。
気持ちは浮かないし、急いてもいる。
でも、今すぐ何をどうこうする、といった具体策は何もない。
とりあえず休む事以外、できる事が何もない。
あたし達はそれぞれの部屋へ、無言で引き上げて行った。
あたしは畳の上にぺたんと座り込んだ。
しま子が、少し離れた場所に静かに座っている。
頭の中だけは、忙しくいろんな事が駆け巡っていた。
奥方の事。お兄さんの事。
これから攻めて来るだろう門川の事。
あたしと門川君の事。
頭には浮かぶけれど、解決策は何も無い。
ただグルグルと回転しているだけだ。
時間だけが、無意味に過ぎていく。