神様修行はじめます! 其の二
切なくとも、悲しくとも
何だかすごくストレスを感じて、気が重い。
外の空気が吸いたい気分。
「しま子」
「うあ?」
「一緒に夜の散歩でもしよっか」
「うあぁ~」
一つ目が、あたしを見てニコリと笑った。
障子を開けて廊下に出ると、ちょうど門川君と出くわした。
あ・・・、なんか気まずいなぁ。
お兄さんの事とか、これからの対策とか。
さっきの、あたし達の会話とか。
彼を見ても、今は答えのない出来事ばかりが頭に浮かんできて。
気安く話の出来ない気分だよ・・・。
ところが、そんなあたしの気分にまったくお構いなしに、彼は話しかけてきた。
「天内君、絹糸を見なかったか?」
「絹糸? ううん、見てないよ?」
「戻ってからずっと姿が見えないんだ」
そう言って、気遣わしげにあちこちキョロキョロする。
そういえば絹糸、なんか様子が変だったな。
こんな風に皆が落ち込んでる時、いつもなら軽口のひとつも言うのに。
押し黙ってひと言も話さなかった。
外の空気が吸いたい気分。
「しま子」
「うあ?」
「一緒に夜の散歩でもしよっか」
「うあぁ~」
一つ目が、あたしを見てニコリと笑った。
障子を開けて廊下に出ると、ちょうど門川君と出くわした。
あ・・・、なんか気まずいなぁ。
お兄さんの事とか、これからの対策とか。
さっきの、あたし達の会話とか。
彼を見ても、今は答えのない出来事ばかりが頭に浮かんできて。
気安く話の出来ない気分だよ・・・。
ところが、そんなあたしの気分にまったくお構いなしに、彼は話しかけてきた。
「天内君、絹糸を見なかったか?」
「絹糸? ううん、見てないよ?」
「戻ってからずっと姿が見えないんだ」
そう言って、気遣わしげにあちこちキョロキョロする。
そういえば絹糸、なんか様子が変だったな。
こんな風に皆が落ち込んでる時、いつもなら軽口のひとつも言うのに。
押し黙ってひと言も話さなかった。