神様修行はじめます! 其の二
屋敷の庭に入った途端、門川君が立ち止まった。
そして振り返る。
唐突にあたしに話しかけてきた。
「天内君、君に話があるんだ」
「話?」
「君と話したい。二人きりで」
真剣な表情だった。
声も、怖いくらい真面目で固い。
どきっと胸が鳴った。
とっさに返事が出てこない。
「しま子よ、行くぞ」
「うあ・・・」
「心配せずともよい。行くぞ」
「・・・・・うぁ~」
あたしは、抱きかかえていた絹糸をしま子に手渡した。
しま子が屋敷に向かって歩いていく。
何度もこちらを振り返りながら。
そして二人が屋敷の中へ入っていくのを、あたしは見届けた。
「・・・天内君」
どきんっ!
待ち構えていたような彼の声に、また胸が鳴る。
あたしは彼に背中を向けたまま、その声を聞いていた。
「僕は・・・・・」
「・・・・・」
「僕は、君に幸せになって欲しかった」
そして振り返る。
唐突にあたしに話しかけてきた。
「天内君、君に話があるんだ」
「話?」
「君と話したい。二人きりで」
真剣な表情だった。
声も、怖いくらい真面目で固い。
どきっと胸が鳴った。
とっさに返事が出てこない。
「しま子よ、行くぞ」
「うあ・・・」
「心配せずともよい。行くぞ」
「・・・・・うぁ~」
あたしは、抱きかかえていた絹糸をしま子に手渡した。
しま子が屋敷に向かって歩いていく。
何度もこちらを振り返りながら。
そして二人が屋敷の中へ入っていくのを、あたしは見届けた。
「・・・天内君」
どきんっ!
待ち構えていたような彼の声に、また胸が鳴る。
あたしは彼に背中を向けたまま、その声を聞いていた。
「僕は・・・・・」
「・・・・・」
「僕は、君に幸せになって欲しかった」