神様修行はじめます! 其の二
あたしは・・・

途中から、もう、耐え切れなかった。

両手で顔を覆って、大泣きし続けていた。


しゃくり上げて、むせび泣いて、咳き込んで、また泣いて。


彼の声を掻き消すくらい、大声で泣き続けた。


「すまない天内君。辛かったろう。すまない」


そんなあたしの様子を見て、彼は繰り返し繰り返し謝った。


彼に答えたかった。

けど、口を開けると泣き声ばかりが、すごい勢いで飛び出して・・・。

あたしは、必死に首をぶんぶん横に振った。


「許して・・・もらえないか?」


ううん! 門川君違う!

違うの! そうじゃなくて・・・!


・・・・・嬉しかった!!


そんな風に彼があたしを思っていてくれた事が。

そこまで思っていてくれた事が。

嬉しかったの!!


今までの出来事が、胸の中を駆け巡る。

苦しみ、泣き続けた日々。

彼とのすれ違いが悲しくて、通わなくなってしまった心が切なくて、絶望したあの日。


でもその陰で彼は、ずっとあたしを思ってくれていた。

こんなにもあたしを大切に思っていてくれていた。


あたし達の心は繋がっていたんだ!

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