神様修行はじめます! 其の二
それは、あたしの頭のてっぺんが破裂するような絶叫だった。

そしてあたしは、彼を抱きしめる。

思い切り!

全力で!

あらん限りの、全ての力と感情で!


ずっと望んでいた。

門川君を思いっきり引っ叩いて、思いっきり抱きしめてやるって。

でももう、そんな事できないと思ってた。


それが今、あたしはこの腕の中に、彼を包み込んでいる!

そして、やっとやっと、彼にあたしの気持ちを伝える事ができた!


・・・好きだって、言えたんだ!!


「・・・天内君!」

彼が、あたしを抱き返してきた。

ぎゅっと強く、そして優しく。


お互いの温もりが伝わりあう。

通い合う。


しっかりと抱きしめあう腕と腕。

結び合う心と心。


「あぁ、僕も君の事が大好きだ!」


・・・・・門川君っ!!!



「絹糸やしま子と同じくらいに!!」



・・・・・・・



はい? 

いま、なんて言った?



「比べようがないほど大切で大好きだ。三人とも!!」


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