神様修行はじめます! 其の二
い゛・・・

い゛や、あの・・・・・。

門川、君??


顔を上げて彼を見上げた。

門川君は、あたしを抱きしめながら微笑んでいる。

このうえなく幸せそうに。


「君は、かけがえのない友だ!」


・・・・・・・。


あ、の・・・


あのね、門川君・・・

男女が、この、固く抱きしめ合う状況で・・・


お友達宣言、ですか?



ぷしゅーっと、何かが体中から抜け出す音が聞こえた。

例えるなら・・・


今にも大空に飛び立たんとした気球から、突発事故でヘリウムガスが大量放出されちゃった感じ・・・。

まさに、ヘナヘナ。


はぁ・・・そうきますか。

あ、いや、嬉しいんだけどねっ。

彼にとって長い付き合いの、絹糸やしま子と同列に扱われた事はっ。

その事実は、すごく嬉しいけどっ。


でもできるなら、もうちょっと・・・。

視点を変えて、別次元で論じてもらえると、もっと嬉しいかも。


「天内君」

「・・・はひ?」

「僕は君を守りきるよ」

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