神様修行はじめます! 其の二
「天内君?」

「ぶふ・・・くすくす・・・」

「どうしたんだ?」

「くっくっ・・・あはは・・・!」


門川君は不思議そうな顔をしてあたしを見ている。

あたしは、その顔を見ながら声を出して笑い続けた。


その不思議そうな顔ったら!

まっっったく気付いてないのよね!

自分のズレ加減に!


あたしの事は、ただのお仲間。

女としては見てませんって意味の発言をしながら・・・


そのあたしを、自分にとっての最高の宝物だの。

君さえ居れば僕は無敵だのと・・・。



まったくもー、どーしろってのよ、あたしに。


ジェットコースターみたいだわ。急降下したと思えば急上昇!

アップダウンが激しすぎて、口から内臓飛び出そうよ!

ついていけない! やってられませんって!


でも、思うんだ。

心底不思議そうな顔をしている彼を見て笑いながら、思う。


あぁ、門川 永久だ。

これが門川 永久だ。

これがあたしの大切な、かけがえのない・・・


あたしの恋する門川 永久なんだって。

< 378 / 654 >

この作品をシェア

pagetop