神様修行はじめます! 其の二
冷たい氷の向こうの、真心のお花。

そのお花が優しく揺れている。

『さぁ、早くこっちへおいで』

そう手招きしながら。


自分で手招きしておいて、えらく分厚い氷の壁は、しっかり立ちはだかってるのよね。


このクセの有り加減が門川君。

このねじれ具合が門川君。

この手ごわさ加減が、門川 永久なんだよね。


しかもこれが、彼には無自覚そのものってのが、また難題。

ごく普通に、とってもナチュラルに捻くれてるんだよねぇ。


うーむ。実に、手ごわい。

手ごわいんだけど・・・



うん。・・・いいよ。

いいんだ。

それでいい。そのままで。


氷の壁ごと、どーんと受け止めましょう!

だってそれが彼なんだから!


恋に障害なんてね、カレーに福神漬けみたいなもんよ!

あって当然、無かったら物足りない!

逆に盛り上がるって。闘志をかき立てられちゃうねっ!
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