神様修行はじめます! 其の二
自覚して立つ
「ありがとう天内君」
強くあたしの手を握り、彼が感謝の言葉を伝えてくれた。
あたしは、うっとりしながら答える。
「ううん、あたしこそ・・・」
嬉しいの。とても。
誰もいない夜。
ここには、ふたりきり。
好きな人に、強く手を握られて向かい合う。
そして言われた言葉。
『僕から二度と離れるな』と。
そしてあたしは誓った。
『二度と離れない』と。
あぁ、まるで夢のよう!
切なくて熱い感情が、あたしの心を幸福感で満たしてくれる。
門川君・・・門川君・・・。
「よし。じゃあそういう事で、そろそろ屋敷に戻ろうか」
夢見るあたしに向かって、彼がいつもの淡々とした声で言い出した。
「・・・・・・・はい?」
「戻るんだよ。絹糸としま子が心配しているだろう」
じゃあ行こうか。
そう言って彼は、さっさと屋敷に向かって歩き出した。
ちょ、ちょっと門川君!?
そ・・・
その『もう必要事項は全部伝達済みですから』的な態度は、ナンですか!?
強くあたしの手を握り、彼が感謝の言葉を伝えてくれた。
あたしは、うっとりしながら答える。
「ううん、あたしこそ・・・」
嬉しいの。とても。
誰もいない夜。
ここには、ふたりきり。
好きな人に、強く手を握られて向かい合う。
そして言われた言葉。
『僕から二度と離れるな』と。
そしてあたしは誓った。
『二度と離れない』と。
あぁ、まるで夢のよう!
切なくて熱い感情が、あたしの心を幸福感で満たしてくれる。
門川君・・・門川君・・・。
「よし。じゃあそういう事で、そろそろ屋敷に戻ろうか」
夢見るあたしに向かって、彼がいつもの淡々とした声で言い出した。
「・・・・・・・はい?」
「戻るんだよ。絹糸としま子が心配しているだろう」
じゃあ行こうか。
そう言って彼は、さっさと屋敷に向かって歩き出した。
ちょ、ちょっと門川君!?
そ・・・
その『もう必要事項は全部伝達済みですから』的な態度は、ナンですか!?