神様修行はじめます! 其の二
「我に、何の異論もないわ」

「権田原も全力で支援するだよ!」

「微力ながら、わたくしめも」

「うあぁ、うあっ」


みんな、門川君と同じ目をしていた。


これほどの事態の中心に、門川君は立っている。

彼の決意と心は、強い。

けど、平静な顔をしてはいるけれど不安が無いはずがない。


でも安心して! 門川君!

あたし達がついてるからね!

ほら見てよ、この心強い顔ぶれをさ!


だから大丈夫、絶対に大丈夫!

ひとりじゃないよ、門川君。

みんなが側にいる。そして・・・


あたしが、ついてるからね!!



「当主よ、門川へ通じる抜け道なんじゃが・・・」

「なんだべ?」

「出口は、一ヶ所だけかの?」

「徹夜すれば、あと三ヶ所は掘れるだよ」

「明け方前までにお願いします」


門川君が断言した。


「明朝・・・日の出前に決行します」

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