神様修行はじめます! 其の二
あたしは近づいて見てみた。

やっぱり紙だ。


っていうか、お札じゃん、これ。


なんだか、あたしには読めない文字や模様が、いっぱい書き込まれている。


「絹糸、これなに?」

「札じゃ」


いや、さすがにそれ位はあたしも見れば分かるけど。


「何のお札なの?」

「どうやら解除の札じゃな」

「解除? なんの?」

「そこまでは我にも分からぬ」

「ふーん・・・」


・・・さて、どうしよっか。

正体不明のお札かぁ。


なんか怪しいなぁ~。ちょっと怖いし。


「捨ててく?」

「いや、持っていくぞ」

「うえ!? 持ってくのぉ!?」

「危険な呪はかかっておらぬようじゃ。大丈夫じゃよ」

「うえ゛~~・・・」

「何かの役に立つかもしれぬ。持っていって損はなかろう」

「え゛~~・・・」

「ほれ、はよう拾わんか」

< 39 / 654 >

この作品をシェア

pagetop