神様修行はじめます! 其の二
「食料の配給は、上層部で米の一粒まで徹底管理されていますから」

「はあ・・・」

「余分な備蓄は、皆、ノドから手が出るほど欲しいのですよ」


米の一粒まで・・・。

それを一気に倍額分の増加かぁ。

しかも、こっそりナイショで。

そりゃ揺れるわ。ぐらぐらだわ。


「騒ぎが起きても『権田原の酒に薬が盛られていて起きられなかった』と言えば言い訳も立ちます」

「はあ~・・・」


「加勢はしてくれないまでも、戦いに不参加でさえいてくれれば良いわけですから」

「はあぁ~・・・」


「なにかあっても責任は全て権田原。リスク無しに、おいしい思いができるという事です」


はああぁ~~・・・。


それで門川君が勝てば

『私達は永久様を支援しておりましたー!』

って、しれ~っと言えるわけだ。


あたしは、思わずパチパチ拍手してしまった。
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