神様修行はじめます! 其の二
「あれも全部、誰かのために生まれたものだよね?」
「・・・・・」
「そんな優しいものは、やっぱり綺麗だと思う」
綺麗だし、感謝してる。
大切だし、守りたい。
あっちもこっちも、全部、ぜーんぶ守りたい。
「ずいぶん欲張りだな」
「だって全部に価値があるし、好きなんだもの」
「全てをこの手には入れられないし、守れない」
彼は静かにそう言った。
門川君を守るため、命を捨てた永世おばあ様。
お兄さんや奥方を、『守ってくれ』と言えずに逝ったお父さん。
約束を果たさずに、無念に逝ったお兄さん。
人は、望んだもの全てを手に入れられない。
どんなに強く願っても。
どんなにそれが必要であっても。
そんな命と涙を思って、彼はそう言っているんだろう。
「・・・・・」
「そんな優しいものは、やっぱり綺麗だと思う」
綺麗だし、感謝してる。
大切だし、守りたい。
あっちもこっちも、全部、ぜーんぶ守りたい。
「ずいぶん欲張りだな」
「だって全部に価値があるし、好きなんだもの」
「全てをこの手には入れられないし、守れない」
彼は静かにそう言った。
門川君を守るため、命を捨てた永世おばあ様。
お兄さんや奥方を、『守ってくれ』と言えずに逝ったお父さん。
約束を果たさずに、無念に逝ったお兄さん。
人は、望んだもの全てを手に入れられない。
どんなに強く願っても。
どんなにそれが必要であっても。
そんな命と涙を思って、彼はそう言っているんだろう。