神様修行はじめます! 其の二
「僕も君が大好きだ」

優しい笑顔で、そう言う彼。


「・・・あたしが大切な友達だから?」

「あぁ、もちろん」


イヤだ。

それなら、いっそ好きなんて言わないで。

そんな気持ちであたしを好きなんて、言わないで欲しい。

切なくて苦しくて・・・悲しくなるから。


彼はあたしの頬に手を当て、涙を拭いてくれた。


「君の涙を拭くのは、僕の役目だ」

「門川君・・・」


とても冷たくて、どこまでも優しい・・・

そして、限りなく残酷な、あなたの手。


手放したくない。

側にいたい。側にいて欲しい。

あたしは必死に彼の胸にすがり付き、彼を抱きしめた。
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