神様修行はじめます! 其の二
行き場のない想いは、ただ膨れ上がり、出口を無くし、自分の中で暴れ回る。

その苦しみを・・・あたしは知っている。

とても良く知っている。


「それで? わたくしに同情でもして欲しいのかしら?」

「そんなんじゃないよ」

「じゃあ、わたくしへの宣戦布告かしら? 永久様を奪い取ってみせるって?」

「そんなことしない」

「あら、負けを認めるの?」

「そういうことじゃない」


あたしは何度も首を横に振った。

違うんだ。

奪うとか、負けとか勝ちとか、そんなんじゃないんだ。

そういうことじゃ、全然ないんだ。


「あたしは・・・知ってるの。自分の想いを勝手に押し付ける事が、どんな結果を生むかを」


じー様・・・。

じー様は、永世おばあ様の事が好きだった。

でも永世おばあ様にはもう、すでに婚約者がいて。

おばあ様は、じー様の想いを受け入れなかった。


そしてその時、じー様は罪を犯した。

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