神様修行はじめます! 其の二
扉に両手をかけた。


「絹糸、開けていい?」

「うむ」


絹糸がうなづく。



「この先に、永久がいる」



門川君が・・・。


あたしの胸がとくんと鳴った。


いろんなものが、胸にいっぱい込み上げてくる。


やっと会える。


早く助けてあげたい。


一発ぶん殴ってやりたい。


たくさん文句を言ってやりたい。


そして思い切り抱きしめてやりたい。


いろんな想いが、あたしをせかす。


早く早く。

早く扉を開けて。

そして一刻も早く・・・


彼に会いに行かせて・・・!


両手に力を込める。


扉は、あっけないほど簡単に、すうっと開いていった・・・。



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