神様修行はじめます! 其の二
「誰だって、好きでもない相手と結婚なんてしたくありませんわよ!」

「そうだよね」

「相手を拒絶する権利くらい、持ってるはずですわ!」

「そうだよね!」

「好きな相手と結婚する権利くらい、誰だって持ってますわ!」

「そうだよね!!」


あたしは、両手の握りこぶしをブンブン振ってうなづいた。

そうだよ! それなんだよ!


何で好きでもない相手と結婚しなきゃならないの!?

そのせいで、本当に愛し合ってるふたりは耐えなきゃならなくなるんだよ!


そりゃ、何かの理由があるのかも知れないけどさ。

でも、どっか間違ってる!

だって誰も幸せじゃないんだもん!

本人同士も、その子どもも。

軒並み揃って不幸になってるじゃん!


それでも、それを押し付けようとする人間がいるんなら・・・。

それは、そいつが間違ってる!

そのシステムが間違ってる!


「戦うべき相手は、本妻でも愛人でもありませんわ!」

「うん! そのシステムだよ!」

「そして、上層部の害虫共ですわ!」

「そうだ! 目指すは害虫駆除だ!」
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