神様修行はじめます! 其の二
「何よりまず、永久様に選ばれないと話にもなりませんけど」

はぁ・・・そりゃそーだ。その通り。


本妻だの愛人だの、結婚だのシステムだの。

あたし達が変えてやるー!と、意気込んでみても・・・

これで門川君に選ばれなかったら、ちょっと悲しい。


門川を変えることは、無意味ではないけどね。


「わたくしも天内さんも、まだどちらも選ばれてはおりませんもの」

「うん。ヘタすりゃふたり共、落選の可能性もあるしねぇ」

「・・・天内さんって意外と現実的ですのね」

「でもお岩さんは、まだいいよ」


一応、門川君の婚約者でしょ?

特等席に座ってんじゃん。

門川君本人が望んだんじゃないにしろ、認められてはいるでしょ?

頭ひとつリードしてるよ。


「あたしなんてお友達宣言の連発だよ」

「わたくしだって似たようなものですわ」

「ねぇ、門川君ってさ、結婚とか夫婦生活って・・・」

「本質的な部分は、理解なさってないようですわ」

「やっぱり・・・」


そうじゃないかなーとは思ったけど。


「本当に基本的に、男女の基礎知識が無いご様子ですのよ」

お岩さんが、妙に真剣な顔になった。
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