神様修行はじめます! 其の二
「父が永久様に、わたくしと一緒の部屋へ泊まるのを勧めた時に・・・」

「・・・あぁ、あの宴会の時」


あの時は・・・正直、ショックだった。

今でも強烈に衝撃を覚えてる。


「あの時、永久様が真面目な顔で、こうおっしゃってましたの」



『岩さん、すまない。

急に押しかけたせいで、部屋数が足りないんだね?

僕はもちろん、相部屋でもザコ寝でもかまわないよ。

どうか気を使わないで欲しい』



・・・・・。


それって・・・。


「つまり単純に、部屋が足りないから相部屋でもいいか?って、お願いされたと思ってるらしいんですの」


・・・・・

・・・で、『岩さんさえ良ければ、僕はかまいません』って?


お岩さんは、コクコクうなづいた。


そ・・・・・

それ、は・・・・・。

まるっきり色っぽい話とは、無関係なわけ?

単に、宿泊状況の確認事項でしかなかったわけ? 彼にとって。


あたしは、がくうっと力が抜けた。


そりゃ無いでしょ―――!?

こっちがどんだけ傷付いたと思ってんのよ!?
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