神様修行はじめます! 其の二
鼻息も荒く、ふんっと胸を張るお岩さん。

・・・・・。

あの、でも、戦うって・・・。


想像してしまう。

異形のモノや能力者達が入り乱れ、激しく戦う戦場。

血、武器、悲鳴が飛び交うその場で・・・


ピンクのドレスをズリズリ引きずる女の子・・・。


「だ・・・だめだよ! だめっ!!」

「どうしてですの?」

「どうしてもだめっ!!」

「自分だけ永久様にいい格好を見せようなんて、ズルいですわっ!」

「そーゆー問題じゃないでしょっ!?」


何考えてんのよっ!?

死にに行くようなもんでしょっ!?

そんな危ない事させらんないよ!


そりゃセバスチャンさんが守ってくれるかもしんないけど。

ある程度、自分で自分の身を守れなきゃ、その分セバスチャンさんの負担になるんだから。


戦いの場で、誰かの足を引っ張るだけの存在ってのは、辛いんだからねっ。

本人も周りもすごく辛い思いをするんだからっ。


だから絶対、ダメっっ!!


「わかった!?」

「わかりませんわ」

「お岩さんっっ!!」

「わたくしだって戦えますわっ」
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