神様修行はじめます! 其の二
なんなのこれっっ!!?

この常識外れな巨大さは、なにっ!!?


工事現場でよく見かける、油圧式パワーショベル並みのデカさじゃんっ!!


「わたくしの可愛いジュリエッタちゃんですわ」

「どこが可愛いのよどこがっ!!」

本気で自慢そうなお岩さんに、あたしは即座にツッコんだ。


あたし自慢じゃないけど、数ある生物の中で最も苦手なのがミミズなのよ!

糸ミミズでも耐えられないのにっ。

こんな建築機械みたいなミミズなんて、即死しそうよ~!!


「ミミズは土を豊かにしてくれる素晴らしい生き物ですの」

「それは知ってる! でもお願いだから近づけないで!」


どんなに土にとって有益でも、あたしにとっては不気味なヒモでしかないのよ!

うあぁぁ~、巨大生物がぐにぐに動いてる~!

なんか、毛まで生えてる~~!!


「おまけにジュリエッタちゃんは、とっても強いんですのよ」

お岩さんが、さらに自慢げに胸を張る。


「門川の術者なんて、一撃必殺ですわっ!」


門川の術者以前に、今ここであたしが必殺されてしまうっ!!

心臓止まるっ! マジで!!
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