神様修行はじめます! 其の二
「しま子、ほんとにエライよ。ありがとう」

「うあぁ~~・・・」


褒めたのに、なぜかしま子はショボンとしてしまった。


「? どしたの?」

「あっ、あっ!」


しま子はあたしの手をとった。


そしてグイグイ引っ張り、先へ進んでいく。


どんどん奥に進んで行って、最奥までたどり着く。


一番、日の当たらない暗い場所。


ジメジメした空間の、ひとつの牢をしま子が指差した。


その指の先を目で追って・・・


あたしは、飛び上がって悲鳴を上げた。



「門川君っっ!!!」



門川君が、牢の中で倒れていた!!



「門川君!門川君!門川君!!」



無我夢中で彼の名を呼び、駆け寄る。


青白い、血の気の失せた顔。

しっかりと両目は閉じられ、ピクリとも動かない。

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